豊かな社会の予感

ある友人から面白い話を聞きました。
彼は、最近ちょっと不思議でならないことがあるというのです。


それは、今まで接してきた女性とは、ちょっと違う種類の女性が
増えてきているような気がするというのです。
少なくとも、そういう女性と知り合う機会が増えたそうです。


今まで接してきた女性は、いかにもステレオタイプで、
価値観がとてもわかりやすかったそうです。


ちょっとおしゃれなお店でご飯を食べたり、
話題のスポットに出かけたりすることを喜んだし、
ちょっとしたプレゼントをおねだりされたりする。
そして、デートの帰りは家まで車で送る。
別れ際にキスをするとうれしそうに帰っていく…
そんな一般的な女性が多かったというのです。


だけど最近は、そんなことでは喜ばなさそうな女性と
よく出会うんだそうです。
しっかり目を見つめてくる女性、簡単に言えば精神的にも
自立した人が多いんだそうです。
それが年齢的なものだけじゃないのが不思議なんだとか。


仕事ができて、だけど無理をしていない。
ちょっと恋愛べただけど、自分の意志を明確に持っている彼女達。
自分なりの楽しみ方をよく知っているからか「どこ行きたい?」
という問いに「楽しく過ごしましょ」と答えられてしまいそうで、
彼はどう接すればいいのか、正直戸惑ってしまうのだとか。


その話を聞いてちょっとうれしかったんです。
もしかすると社会が成熟してきたのかもしれないなぁって。
勝ち負けでもなく、格でもなく、トレンドでもない。
一人一人の感性を大切にして生きていける社会が
いよいよ訪れようとしているのなら、
これほど豊かな時代はないんじゃないでしょうか。