女性が働くということ

あまり決め付けてはいけないのかもしれませんが、
男性と女性とでは、就職活動のプロセスや価値観が違うように思います。
新卒採用市場では、女性のほうが優秀に見えるという説も、
その価値観と覚悟の違いにあるような気がします。


まず、女性はどんな環境で働くか、どのように働くかという
仕事のスタイルや、仕事のやりがいといったキーを大切にするようです。
だから、まず自己分析を比較的真面目にする。
その上で、自分にあった職種を探し、自分にあった働き方を求める。
そして、女性同士のライバル意識がものすごく強い。
だから就職活動中の情報交換が素直にできなかったりして、
孤独な中でも自分なりの結論を持って就職活動にあたる。


一方で、生涯働き続けることが前提としてある男性は、
職種より、どういった会社で自分を成長させるかを考えるようです。
だから、職種よりも会社のヴィジョンや、社長の考え方、
扱う商品・サービス、社風みたいなものが重要だったりする。


たとえ、自己分析の結果、自分が商品開発に向いていて、
あまり営業に向いていないと出たとしても、営業だからと逃げない。
将来的にその会社の商品を企画するためにも、営業の経験や、
現場の経験が重要なんですと素直に口にできる。
そして、男性はライバル意識よりも、同志意識が強い。
お互いのキャリアのために苦言を求めることも厭わない。


どちらがいいというわけではありません。
だけど、あれこれと選択の可能性があるからこそ、
女性の就職活動は精神的にハードなんじゃないかと思います。


総合職の女性が活躍している理由もそこにあるのかもしれないですね。
いろんなことを考え、悩み、仕事のスタイルを決めたからこそ、
覚悟を持って仕事にあたる。頑張りすぎて燃え尽きる人もいる。


あこがれの大学に入った人と、滑り止めとして大学に入った人
同じ大学生でも4年間の過ごし方や、人との接し方、
モチベーションが異なってくるのと同じことかもしれません。


ただ、自分が変わる可能性があるというゆとりも大切にしたいですね。
数年働いている中で、価値観も覚悟も変化するはずです。
それを許す余裕があれば、きっと仕事も楽しめるようになるはず。
今日、ある後輩と話をしていて、そんなことを思いました。